「まだ終わらないの?」
「この程度の仕事にいつまでかかってるの!」
僕の会社には鬼のように怖い女上司がいて、いつも叱られています。しかも、叱られるのはほとんど僕だけで、他の人はあまり叱られません。僕自身は、それほど仕事ができないとは思っていないのですが、なぜか僕ばかり叱られるんです。
そんなある日、僕は女上司から飲みに誘われました。きっと、飲みながら説教されるのだろうと気が重くなりましたが、怖くて断ることなどできません。仕方なくついていくと、そこはちょっとした小料理屋風のお店でした。てっきり居酒屋か何かだろうと思っていたので意外でした。
女上司の素顔

女上司はいつも髪を束ねているのですが、僕と飲みに行くときはその髪をおろしていました。何だかいつもと違う雰囲気で、38歳の女の色気がムンムン漂っています。
「佐々木くんは何歳だっけ」
テーブルで向かいあってビールを飲み、そんなところから会話が始まりました。
「はあ、25歳です」
「25歳かあ、若くていいわねぇ」
「課長だってお若いじゃないですか」
すると女上司は突然箸を止め、「ここでは課長はやめてよ」と言いました。しかし、咎めるような言い方ではなく、妙に優しい口調でした。
「あ、すいません。じゃあ、吉本さんってお呼びしていいですか」
「うーん、そうねえ。美紀って呼んでいいわよ」
「じゃあ、美紀さんって呼ばせてもらいます」
僕は少しドギマギしながら答えました。
ただでさえ怖い女上司を、下の名前で呼ぶなんて緊張ものです。
「どうしたの、美紀さんって呼ばないの?」
しばらく黙っていると、女上司がイラついたように言いました。
「あ、すいません。美紀さん」
「はい、何でしょう」
女上司は、これまで見たこともないような、にこやかな笑顔で僕を見上げました。
話を続けないと怒られそうな雰囲気なので、何か話そうとするのですがいい話題が思い浮かびません。
「あの、離婚の原因って何ですか?」
焦った僕は、とんでもないことを聞いてしまいました。
「離婚の原因?」
「あっ、す、すいません、変なこと聞いちゃって」
女上司は2年前に離婚していましたが、社内ではその理由についていろんな噂が流れていました。
夫のDVが原因だとか、いや、暴力を振るったのは女上司のほうだとか、どっちかが浮気したとか、根拠のない噂が流れていたのです。
「フフフ、いろんなこと言われてるのは知ってるわよ。でもね、本当の原因は嫁姑問題なの」
「なあんだ、そんな理由なんですか」
「そうよ。どこにでもある話なの。さあ、今度は私が佐々木くんに質問させてもらうわよ」
「はあ、どんな質問でしょうか」
「佐々木くんって、彼女はいるの?」
「いいえ、いません」
「あらそうなの、さみしいわね。じゃあ、趣味は何なの?」
「趣味と言えるかどうかわかりませんが、ハプニングバーに行くのが趣味みたいなものです」
「はぷにんぐばーって何?」
女上司とハプニングバー

女上司はハプニングバーを知らないようなので、僕はひととおり説明してあげました。
「ええー、初めて会った相手とセックスしちゃうの?」
女上司は「セックス」という言葉だけ、声のトーンを下げて話しました。
「そうなんですよ。もう何でもアリの世界ですから」
「信じられない」
僕は女上司の目が、ランランと輝いているのに気づきました。
「ねえ、今からハプニングバーに行ってみようか」
「えっ、これから行くんですか?」
「無理なの?」
「いいえ、そんなことないですけど」
その日は金曜日で時間は9時くらいでしたから、これからハプニングバーが盛り上がる時間です。
「じゃあ、行ってみますか?」
「うん、行こう」
カバンを肩にかけ、立ち上がった女上司の目が妖しく光りました。
「カップルだと料金が安いんでしょ?」
「ええ、そうなんです」
「じゃあ、カップルに見えるようにしなくちゃね」
駅を降りてハプニングバーに向かいながら、女上司はそう言って腕を組んできました。女上司の豊かな乳房が、僕の腕に当たっています。僕は高鳴る胸を押さえながら、女上司と腕を組んだまま店内に入っていきました。
「うわぁ、すご・・・」
店内に入った女上司は、異様な雰囲気に圧倒されていました。店の中では半裸の男女が普通に歩いているのですから、女上司が驚くのも無理はありません。
「こんなのハプニングバーでは普通ですから」
「そうなんだ」
女上司は緊張がおさまらないのか、胸を押さえて身を固くしています。
「少し飲みましょうよ」
「ええ、そうね」
立場が逆転

僕は女上司を促してカウンターに座り、カクテルを注文しました。気がつくと、いつの間にか僕と女上司の立場が逆転して、僕がリードする形になっていました。カウンターはU字型になっていて、向かい側に座ったカップルが何やらゴソゴソやっています。
「美紀」
僕は思い切って、女上司の名前を呼び捨てにしてみました。すると、「えっ、なあに」と、まるでそう呼ばれるのが当たり前のように女上司が応えます。
「向かいのカップルを見てみなよ」
僕はもうすっかりタメ口です。
「あの2人がどうかしたの」
「きっと男のほうはおちんちん出してるぞ」
「ええっ、まさか。だって、こんなに人がいるのに」
「ここは人がいたってかまわないんだよ。俺も出してみようか?」
「ええっ、ちょっと、だめよ・・・」
女上司はあわてましたが、僕はかまわずズボンのチャックを下してペニスを引き出しました。
「えっ、あっ、ちょっと・・・」
僕がペニスを出したのを見て、会社では部下ににらみを利かす女上司が、まるで小動物のようにオドオドしています。
「しまってよ、早く」
「いいから、いいから」
僕は女上司の首に腕をかけて引き寄せました。
それから、乳房をわしづかみにすると、「ダメよ、見られちゃう」と言ってあらがいます。
「大丈夫だって。ここじゃこれくらい当たり前だから。それよりさ、ちょっとしゃぶってくんない?」
「ええっ、だめよ、こんなとこで・・・あぅ」
僕はうるさい女上司の口にキスをして黙らせました。
「ん、ん」
女上司は目を閉じて僕の唇を受け入れます。唇を離すと、女上司はトロンとした目で僕を見つめました。
「なあ、しゃぶってくれよ」
「でも、ここでは」
「旦那にはさんざんフェラしたんだろ、俺のもしゃぶってくれよ」
「なんか、いつもの佐々木くんと違う・・・」
「どう違うんだよ」
「ちょっと怖いよ、佐々木くん」
あの鬼のような女上司が、まるで子猫のように怯えています。
「いいからしゃぶれよ」
「わかったわよ・・・」
女上司は前かがみになって、僕のペニスを咥えました。
「あっちに行こうか」
しばらくフェラさせてから、僕は女上司を立たせて店の奥に連れていきました。奥の隅に置いてあるソファに女上司を寝かせ、片足を肩に担ぐようにして挿入すると、「あうっ」と声を上げてしがみついてきます。
さらにペニスを奥まで突き入れてゆっくり動きだすと、「久しぶりなのぉ!」と叫び、女上司は甲高い声を上げて昇り詰めていきました。
この日から、僕たちは会社ではこれまで通り上司と部下の関係を保ちながら、裏では男女の関係を続けています。