「あっ、出るっ」となったらなぜ我慢できないのか?射精のメカニズムを徹底解剖

男性はセックス中に、ある程度射精をコントロールできます。

ある程度というのは、ある瞬間からどうしても射精を止められなくなるからです。男性はイキそうになったら、腰の動きを緩めるなどして射精を止めることができますが、ある瞬間から我慢できなくなります。

 

これは、男性なら誰もが経験しているでしょう。しかし、途中までコントロールできるのに、なぜある瞬間から我慢できなくなるのでしょうか。射精の仕組みを解剖してみましょう。

 

勃起の仕組み

射精の仕組みの前に、勃起のメカニズムを見てみましょう。

勃起のメカニズムを理解すると、射精の仕組みもよくわかります。動物と違って、人間のペニスには骨がありません。

 

しかし、骨がなくても性的に興奮すると自然とペニスが勃起して硬くなり、セックスが可能になります。よく考えてみると、これは不思議なことです。なぜ柔らかい肉の棒が、急に骨のように硬くなるのでしょうか。

 

ペニスには海綿体というスポンジ状の組織が3本入っており、性的に興奮するとこの海綿体の中に血液が流れ込んで膨張します。これが勃起といわれる現象です。海綿体の中には無数の毛細血管が張り巡らされており、この毛細血管の中に血液が流れ込んで膨れ上がります。

 

海綿体は外側を白い膜で覆われており、海綿体の毛細血管に血液が溜まるとこの膜がピンと張るため、海綿体の静脈が圧迫されて血液が流れ出さなくなります。つまり、海綿体の中に大量の血液が溜まったままになり、この状態が続いている間ずっと勃起しているわけです。通常は海綿体に血液が流れ込まないように、平滑筋という筋肉が海綿体につながる動脈を押さえているので、勃起は起こりません。

 

しかし、性的刺激を受けると平滑筋が緩んで海綿体に血液が流れ込み、勃起が起こります。その後射精したり性的刺激が収まると再び平滑筋が収縮して、海綿体につながる動脈を圧迫するので新たな血液が流れ込まず、徐々に海綿体の静脈から血液が流れ出して勃起が弱まります。ちなみに勃起不全は、海綿体に流れ込む血流量の不足により白い膜がピンと張らず、海綿体の静脈が圧迫されないために血液が流れ出して、十分な勃起が得られない状態です。

 

射精の仕組み

射精は以下の流れで起こります。

脳が性的刺激を受けると、脊髄にある勃起中枢に指令を出してペニスを勃起させます。

このとき、カウパー腺からカウパー腺液が分泌され尿道内をアルカリ性にして、あとで放出される精液の中の精子を守ります。

 

尿道は通常はオシッコが通るため、内部が酸性になっています。精子は酸に弱いため、射精の前にカウパー腺液を分泌して、尿道内をアルカリ性にしておくわけです。ちなみに、このカウパー腺液がペニスの先からにじみ出たものが、俗にいう「ガマン汁」です。

 

次に、精液の構成物質である精子と前立腺液と精漿がペニスの根元に集まります。このとき、まだこの3つは混じり合っていません。つまり、まだこの段階では、あの白っぽくドロッとした精液ではないのです。

 

私たちがセックスしている間、しばらくこの状態が続きます。この段階であれば、イキそうになったらピストンを緩めれば射精を抑えることができます。つまり、まだ射精をコントロールできる段階なのです。

 

しかし、ある段階から射精をコントロールできなくなります。それは、脳の射精中枢から射精命令が出た瞬間です。射精命令が出ると、それまで別々に格納されていた精子と前立腺液、精漿の3つが混じり合います。

 

こうなると元には戻せないので、ペニスから出すしかなくなります。これが、「あ、だめだ…」とか「あっ、出るっ」となる瞬間なのです。このように、精子と前立腺液、精漿が混じり合うと外に出すしかないので、射精を止められなくなるのです。

 

射精すると、プロラクチンとドーパミンという2つのホルモンが分泌され、性的興奮が収まります。これがいわゆる「賢者タイム」と呼ばれる状態です。賢者タイムは、射精が終わり性的興奮が必要なくなった状態です。射精に大量のエネルギーを使った直後なので、連続して射精しないように、男性の体を守るために備わった防衛機能です。

 

射精をコントロールする方法

上記のように、男性は射精命令が出るまでは射精をコントロールできますが、トレーニングによってこのコントロールできる時間を伸ばすことができます。

トレーニングと言っても、簡単にできる方法なので実践してみるといいでしょう。これは「PC筋トレーニング」と呼ばれるもので、AV男優の中にもこのトレーニングを実践している人が多いようです。

 

PC筋とはあまりなじみのない名前ですが、正式名称を「骨盤底筋」と言います。オシッコしていて途中で止めるときに使う筋肉と言えば、男性なら誰でもわかるでしょう。PC筋トレーニングは非常に簡単で、肛門をギュッと締めるだけでいいのです。

 

5秒間かけて肛門を締め、次の5秒でゆっくり緩めます。これを10回~20回程度繰り返すだけで効果があります。ただ肛門を締めたり緩めたりするだけなので、いつでもどこでもできるのが、このトレーニングの特徴です。

 

道を歩きながらでも電車の中でも会社でも、人と会話している最中でも行うことのできるトレーニングです。こんなに簡単なのに、男性の性機能に与える効果は絶大なものがあります。PC筋トレーニングを3か月も続ければ、勃起力が強くなりある程度射精もコントロールできるようになります。

 

前述のとおり、射精命令が出ると射精を止めることはできませんが、PC筋トレーニングを積むと射精命令が出るまでの時間を、伸ばすことが可能になります。まさに男性にとって福音ともいえるトレーニング法なので、勃起力に自信がない人や早漏気味で困っている人は、ぜひ試してみましょう。

 

ちなみに、同じトレーニングでBC筋(球海綿体筋)も鍛えることができます。BC筋もPC筋と同様の役割を果たす筋肉で、この2つを鍛えることで男性機能を強化することができます。

 

まとめ

射精は、脳から射精命令が出されて起きる現象です。精液は精子と前立腺液と精漿が混ざり合った液体ですが、射精の直前まで別々に格納されています。そして射精命令が出た瞬間、この3つが混ざり合ってペニスの先から噴出します。

 

この3つが混ざり合うと、もう元に戻せないので外に出すしかありません。射精命令が出ると射精を我慢できなくなるのはそのためです。