風俗嬢・風俗店員の声なき声を聞け!最後のよりどころは街金・闇金というコロナの悲惨

新型コロナウイルス感染症の猛威はとどまるところを知りません。

緊急事態宣言の延長を受け、日本中が自粛続きで疲弊しています。

どの業界も休業や自粛で売り上げが激減しており、風俗嬢や風俗店員も明日の生活が知れない状態です。人通りが止まり、ゴーストタウンかと思うくらいさびれた夜の街を忙しく動いているのは、街金と闇金だけと言われています。世の中が不況になると活気づいてくる街金と闇金。しかし、それだけが頼みの綱と言う人が大勢いるのです。

 

不況の街を闇金が走る

コロナ不況で夜の繁華街が静まり返る中、忙しく走り回っているのは闇金ばかりです。

年度末の3月にコロナの影響で収入が激減した店が多いため、資金繰りに困って頼るところといえば街金しかありません。困っているのは売り上げが落ち込んだ店ばかりではなく、店からの資金回収を当て込んでいた金融業者も同じです。

 

通常なら、4月頭に回収できる予定だった貸付金が回収できないとなると、こちらも頼るところはひとつしかありません。このように、夜の街で営業する店もそこに貸し付けていた金融業者も、突然のコロナ禍によって思わぬ焦げ付きを起こしているのです。某有名お笑いタレントが新型コロナで亡くなったのを機に、厚生労働省対策推進本部は夜の接客業を事実上締め出しにかかりました。

 

東京都知事も、再三にわたって接客を伴う夜の店への出入り自粛を求め、歓楽街はさらに人通りが減っていきました。現在は、一時のようにクラスターを懸念する声は聞かれなくなりましたが、感染者数が減少してもまだ油断はできないとして、政府は警戒を呼び掛けています。しかし、これでは立ちいかなくなる夜の店が増えるのは当然のことで、倒産したり閉鎖を決めた店舗も数多くあります。

 

こういった報道はテレビでも流れるので、一般視聴者にも伝わりやすいのですが、その陰で街金や闇金が暗躍していることはまったく報道されていません。しかし、彼らがこの稼ぎ時を逃すはずがないのです。店舗の倒産や閉鎖は資金繰りに困った挙句決めることですが、その前に街金や闇金から借り入れしている店主も多いのです。

 

金利の高いお金を借りて、収入源となる店舗を閉鎖したら返す当てはありません。そうなると、そのあとに待っているのは暗い闇しかないのです。

 

風俗業には銀行が融資しない

店舗が収入減で困窮した場合、通常なら銀行に融資を依頼することができます。

長年銀行と取引がある店舗なら、ほとんどの場合融資が受けられるのですが、風俗業はよほど信用がない限り難しいと言います。

大手チェーンの風俗店なら、まだ会社としての信用があるので融資してもらえる可能性もありますが、小さな個人経営の風俗店はまず無理のようです。

 

そのため、融資を受けられない小規模風俗店の経営者は、明日の支払いに困って街金に駆け込むことになります。たとえ少しくらい金利が高くても、店さえやっていれば何とか返せるでしょう。今まで、多くの風俗店がそうしてきたはずなのです。

 

しかし、コロナ禍で客足が激減したままでは、今日借入できても明日はわからないという状況なのです。当然ですが、借りた金を返さなければ、次の借入はできません。そうなると、今度は闇金に行くしかなくなります。

 

金利の高いお金を借りたらどうなるか、知らないわけではありません。しかし、今日の支払いができなければ、背に腹は代えられないのです。

 

給料ファクタリングという罠

給料ファクタリングとは、会社員が将来受け取る給料を担保にして、業者からお金を借りるものです。

現在、ネットでは給料ファクタリングを謳う業者の書き込みが、あちこちに見られます。一見すると給料を担保に前借するようなイメージですが、実は年利換算で数百%から1000%を超えるような高金利の貸付なのです。

 

もうすでに、複数の業者から借り入れして返済できなくなった利用者も出ており、政府も警戒を呼び掛けています。「融資ではなく給料ファクタリング」という安心させる言い回しに乗せられて、軽い気持ちで利用する人が増えています。

 

闇金ではないものの、法律の網をすり抜ける形で営業している業者なので、闇金以上にタチが悪いとも言えるでしょう。給料ファクタリング自体は以前からあったようですが、コロナによる休業で収入が激減した人が利用するケースが増えており、特に風俗嬢の中にも利用者が急増しています。

 

ブラックでも借りられる

給料ファクタリングの手口は巧妙で、ブラックでも借りられるというので、本当に困窮した人が次々と引っかかっています。

たとえば、来月の給料のうち3万5千円を担保にして1万7千円借りたとすると、翌月に3万5千円振り込まなければならず、手数料を1万8千円払うことになります。1カ月以内に元金より高い利息を払うのですから、とんでもない暴利ですが、それでもお金に困るとまた借りてしまうのです。

 

複数の業者と給料ファクタリング契約を結ぶ例も多く、最大で10社と契約してしまった人もいるようです。こうなると次の給料が入ってもほとんどが金利で取られてしまうため、すぐに生活が破綻してしまいます。中には23万円の給料のうち、20万円を利息として支払ったという例も出ているため、何らかの救済措置が急がれます。給料ファクタリング業者は、利息制限法で定めらている年利15%~20%を守らないどころか、600~1000%という暴利ですから、一度でも借りたらどうにもならなくなります。

 

取り締まれない理由

では、闇金以上の悪徳業者がなぜ野放しになっているのでしょうか。

給料ファクタリング業者は貸金業者ではないため、貸金業法に基づく法律が適用されないのです。

貸金業者の登録がないのに貸付すると処罰されますが、給料ファクタリング業者は「給料を担保とした売買契約」なので、貸付には当たらないとしています。

 

何ともあきれた見解ですが、現在の法律ではこの主張が通るようで、給料ファクタリング業者を取り締まるには、法律改正を待たなければならないようです。しかし、こうしている間にも、給料ファクタリングの甘い罠に引っかかる会社員や風俗嬢、風俗店員が続出しています。新型コロナは重症化するおそれのある恐ろしい病気ですが、それだけではなく、コロナで生活に困窮した人を狙う新たな罠にも警戒が必要です。

 

まとめ

コロナ不況でゴーストタウン化した歓楽街を、街金や闇金が暗躍しています。中でも最近問題となっているのが、給料ファクタリングと呼ばれる新たな闇金の存在です。翌月の給料を担保に借りられるので、給料を前借する感覚で利用する人が多いのですが、年利600%~1000%という闇金を上回る暴利で困窮する人が続出しています。

 

給料ファクタリング業者は貸金業者ではないので、貸金業法の罰則が適用できません。つまり、法の網の目をかいくぐって営業しているので、取り締まるための法改正が待たれます。給料ファクタリング自体は以前からありましたが、コロナで収入が激減した今、会社員をはじめ風俗嬢や風俗店員など多くの人が、実態をよく知らずに借入してさらに困窮する事態を招いています。