不夜城!と呼ばれた日本有数の大歓楽街・新宿歌舞伎町はコロナでどうしてる?

日本有数の大歓楽街・新宿歌舞伎町が喘いでいます。

かつて不夜城と呼ばれた街の面影は消えて、夜になると通りを歩く人もほとんどなくなりました。「街が死んだようだ」そんな声も聞こえてくる新宿歌舞伎町。緊急事態宣言延長で多くの店が休業し、仕事を失って歌舞伎町を離れる風俗関係者も少なくないようです。

 

治安が悪化する

かつて新宿は怖い街でしたが、浄化作戦が功を奏したのか、ここ10年くらいは安全なイメージが定着していました。

ところが、コロナ騒動で店舗が次々と閉店し、仕事を牛った人たちが離れていくと状況が変わってきました。

閉鎖する店舗が多いために、治安が悪化してきたのです。

 

少し前まで明かりが煌々とついていた雑居ビルも、今は薄暗く女性の1人歩きはちょっとためらうような通りもあります。狭い通りに、300軒もの飲食店が連なっていた新宿ゴールデン街も、かつての賑わいはありません。1本裏道に入ると、50店ほど並んでいる飲み屋のうち、わずか数店舗しか営業していないような状況です。

 

しかも夜8時になると閉まってしまうので、9時頃になるとまるでどこかのさびれた地方都市のようです。まさか新宿の歌舞伎町がこうなるなんて、誰が想像したでしょうか。今年の2月までは外国人観光客でにぎわっていた通りに、今は日本人すらほとんどいない状態です。

 

どの店も売り上げは9割以上減っていますが、少しでも現金が欲しくて店を開ける店主もいます。しかし、1日に客が1人だけの日もあるという惨状です。「国からの給付金はいつになるかわからないし、それまで店が持つかどうかもわからない」

これが、かつて不夜城と呼ばれた街で起きていることなのです。

 

宿泊客激減でホテルも悲鳴

歌舞伎町を訪れる人が激減して、困窮しているのは飲食店だけではありません。

街の人通りが途絶えると、休業要請の出ていないホテルまで、売り上げが激減するようになりました。中には宿泊客が5分の1以下に減ったホテルもあり、まさに死活問題となっています。

 

こんな状態だから、歌舞伎町の店で働く人のほとんどが出勤を止められ、事実上の解雇状態になっています。仕方なく近くでアルバイトを探したけど見つからず、働き口を他のエリアに求める人も増えています。しかし、歌舞伎町でさえこのありさまですから、他のエリアで仕事があるとは思えません。

 

収入が激減した店舗には、国から100万円~200万円の持続化給付金や、東京都から50万円~100万円の協力金が出ることになっていますが、いつになるのかまったくわからない状況です。給付は8月ではないかとも言われていますが、「話にならない」という怒りの声も政府には届かないようです。飲み屋も夜8時までに制限されてランチを始めたり、弁当を売り出した店もありますが、どういうわけか売れ行きのよい店と悪い店と極端に分かれるようです。

 

しかし、いくらかでも金を稼がないと、家賃と人件費で店がもたないと言うのが店主の本音でしょう。もしこれでまた緊急事態宣言が延長になれば、もう無理という店が増えるのは目に見えています。

 

浮沈を繰り返してきた歌舞伎町

1980~90年代頃、歌舞伎町は相次ぐ暴力団の抗争ですさんだ街になっていました。

安心して遊べる街ではなくなり、一時は暗く沈んだ雰囲気に包まれた時代もありましたが、2000年代に入って浄化作戦が行われ、平穏を取り戻していきました。そしてここ数年はインバウンド景気で街は活気にあふれ、多くの外国人観光客が闊歩する国際都市になっていったのです。

 

今年は東京オリンピックが開催されるはずだったので、外国人観光客はますます増えて歌舞伎町も潤うはずでした。しかし、今の歌舞伎町は未曽有の不況に直面しており、多くの店舗が撤退していく状況を危惧する声もあります。健全な店舗がなくなれば闇の勢力が活動しやすくなるため、歌舞伎町の治安が悪化するのは避けられそうにありません。さらに治安が悪化すれば、麻薬や拳銃取引さえ横行するおそれがあり、そうなるとまさしく暴力団抗争の時代に逆戻りしてしまいます。

 

あおりを受ける風俗業界

歌舞伎町といえば、風俗店がひしめく街として有名です。ちょっと前までは数千人もの風俗嬢が接客していたのに、今は見る影もありません。

相次ぐ風俗店休業で風俗嬢も収入の道を断たれ、今月の家賃が払えないという事態があちこちで起きています。

 

風俗嬢の中には複雑な家庭環境の人も多く、家賃が払えないからといって、実家に戻るのもままならない人が少なくありません。風俗店が休業ならとりあえず何か別の仕事をしようと思っても、風俗以外何もできないという女性もいます。突然降って湧いたようなコロナ禍は、こうした弱い立場の女性にさらに追い打ちをかけようとしています。

 

三密を避けたら風俗は成り立たない

コロナ対策として、密集、密接、密閉の三密を徹底して避けることが叫ばれています。

しかし、風俗はこの三密をウリにしている商売です。

だから、三密がダメとなると風俗そのものが立ちいかなくなります。

 

都内の感染者数をエリア別にみると、均等に感染者がいるわけではないことがわかります。都内23区でも、なぜか南西部に感染者が集中しているのです。具体的には、新宿区、世田谷区、港区に感染者が集中しており、それ以外の区にはあまりいないのです。

 

なぜこういう現象が起きているのかというと、感染者が多い区はヨーロッパからの帰国者が多かったり、夜の接客を伴う飲食店の従業員や、そういう店に出入りしていた客が多いことがわかっています。特に世田谷区の場合は、ヨーロッパに渡航したり滞在歴のある住民が多いことが、感染者が多い理由として挙げられています。一説によると、現在日本に蔓延しているコロナウイルスは第二波で、ヨーロッパから来たものではないかと言われています。

 

第一波は武漢からきたウイルスで、こちらは早い段階で封じ込めたとされています。しかし、ヨーロッパからの帰国者が持ち帰ったコロナウイルスを抑えきれず、現在のような感染拡大につながったというのです。このヨーロッパからの第二波は武漢型の変異種で、より強力な感染力と毒性を持っているウイルスのようです。

 

ちなみに、上記の「夜の接客を伴う飲食店の従業員」の中には風俗嬢や風俗店従業員も含まれています。東京都知事は、「夜の接客を伴う飲食業」のことを「バーなど」と表現していましたが、バーもさることながら、そこには風俗店も含まれているのです。

 

まとめ

新型コロナの影響で、新宿歌舞伎町は瀕死の状態と言ってもいいでしょう。多くの店が休業し、仕事を失って歌舞伎町を離れた人も少なくありません。閉店する店舗が増えると、街の治安が悪化するという声も出ています。新宿ゴールデン街も今は見る影もなく、休業要請の出ていないホテルも客の減少に頭を抱えています。

 

国も都も三密を避けるように指導していますが、それでは三密がウリの風俗は立ちいかなくなります。都内23区の中でコロナ感染者が多いのは南西部で、新宿区、世田谷区、港区に集中しています。このエリアには夜の接客を伴う飲食店の従業員や、ヨーロッパからの帰国者が多いことが理由として挙げられています。