コロナ禍・川崎堀之内・ヘルス|風俗嬢34歳・今さら風俗以外の仕事なんかできない

真理子さん(仮名・34歳)は、大学時代に友人に誘われてヘルスでアルバイトを始め、卒業してからもずっと風俗の仕事を続けてきました。

 

「それまで、コンビニでバイトしたことはあったけど、忙しくて時給が安い」だから、嫌になって辞めたいと思っていたところに、友人からヘルスに誘われた真理子さん。

 

「時給を聞いてびっくりしました。だって、コンビニの3倍近いんですよ!」

 

真理子さんは、すぐコンビニを辞めて風俗を始めたそうです。誘った友人は3か月くらいでやめたのに、真理子さんは風俗の仕事が合ったので続けていると言います。

 

「友達は付き合ってる彼氏に、60万円の腕時計をプレゼントするために風俗を始めたので、60万円貯まったらすぐ辞めた」のだそうです。

 

「でも、その子は彼氏のことが大好きで、何かねだられるとお金を作るために風俗をやるんです」

 

風俗嬢の中には、お金が必要になると働いて、お金が貯まったら風俗を辞めるのを繰り返す子もいるようです。

 

「その子の彼氏は風俗のことを知ってるのかな」

「いいえ、知りません。バレたら大変ですよ」

 

なるほど、確かにそうでしょうね。それにしても、風俗嬢にもいろんな子がいるようです。

 

風俗嬢になるきっかけ

私がインタビューしてきた女性を見ると、風俗を始めるきっかけはいくつかのパターンに分かれるようです。

1つ目は借金苦や貧困から風俗を始めたケースで、一般にはこのケースが多いように思われていますが、実際はそれほど多くないようです。お金に困って風俗を始める女性は、全体の2割くらいと言われますが、どうしても「風俗=貧困」というイメージがあります。

 

それは、「貧困から風俗を始めた」という記事のほうがインパクトがあるので、ネットにそういう記事が多いからだとも言われます。実際には「何となく」とか、「興味があった」「もっと収入が欲しくて」といった理由で風俗を始める女性が多いようです。真理子さんも友人に誘われ、軽い気持ちで風俗の世界に入ったわけですが、コロナの影響で状況が一変してしまいました。

 

勤めていたヘルスが休業になり、再開の目途が立たないため、風俗を辞める同僚も出てきているようです。「風俗嬢の中にはOLをやってた子が多いから、また元の会社勤めに戻ることもできる。でも、私は風俗しか経験がないから無理」と話す真理子さん。

 

「年齢も34歳だから、風俗以外に職歴がないとどこも雇ってくれない」

 

そのため真理子さんは、ゆくゆくは熟女風俗で働くつもりだったようです。

 

コロナがなければ平穏に暮らせた

風俗しか経験がなければ他の仕事に就くのは難しいし、年齢に合った風俗店を選べば働き続けることもできるでしょう。だから、真理子さんは30代後半になったら、熟女風俗に行こうと決めていたそうです。「でも、コロナのせいで風俗店はどこも休業しちゃってる」という真理子さん。コロナの影響で風俗店はみんな休業状態ですから、将来どうするかどころではなく、今月の生活費にも困るありさまです。

 

「コロナが落ち着かないと、将来の見通しがつきません」

 

真理子さんはため息をつきました。国は真理子さんのような境遇の女性を、どう支援してくれるのでしょうか。真理子さんも他の風俗嬢と同様に、コロナさえなければ平和に暮らせていたはずなのです。もちろんコロナは国に責任があるわけではありませんが、コロナで困っている国民を救えないのは政治家の怠慢です。

 

アメリカのように全国民に一括支給ではなく、月の売り上げが半分以下になったら支給するなどの条件をつけるから、手続きがややこしくて窓口がごった返すわけです。密を作るなと言ってる政府が、窓口に人が殺到するような政策をやっています。10万円給付にしても、手続きのためにマイナンバーカードを作ろうと、大勢の人が窓口に押しかけ、整理券を配って外に長い列ができる始末です。

 

ちなみに、最近ではハローワークが三密状態になって、感染のリスクが強まっているようです。コロナの影響で、解雇された人が次の仕事を求めてハローワークに行くので、そうなるのも当然でしょう。しかし、ハローワークの密状態については、ほとんど報道されていないようです。

国がやることは一貫性がない

「政府が、バイトがなくなって学費が払えない学生向けに10万円~20万円給付するって言ってますよね」

 

真理子さんが急にそんな話を振ってきました。

 

「私もテレビで見ましたよ」

「あれって、おかしくないですか。同年代で働いている人もいるのに、学生だけに給付するなんて不公平ですよ」

「そうですね。そもそも、一律10万円給付だってまだなのに」

 

真理子さんが憤慨するとおり、政府の言うことには一貫性がありません。30万円給付が一律10万円に代わったものの、一向に支給されず今度は学生だけに給付するというのです。これではただ、国民ウケする給付案を出してるだけにしか見えません。

 

これは、総理を取り巻くブレーンが悪いのではないでしょうか。さらに、「こういう案はどうでしょうか」ブレーンが提案する一貫性のない施策を、「それいいね!」と総理が取り上げて発表する。そんなお粗末なことが行われているような気がします。

 

みんなが困っているのに、学生だけに給付するなどと言ったら、野党からも国民からも批判が殺到するのは、ちょっと考えればわかるはずなのですが。だけど、総理自身も総理の周辺も、そんなことさえ頭が回らないようです。

これでは、真理子さんのように仕事を失って困窮している人を救済するのは、無理ではないでしょうか。

 

真理子さんは、友人に誘われて軽い気持ちで風俗を始めました。そして、やってみたら自分の性に合ったので、そのまま続けたわけです。世の中には、案外そういう人が多いのではないでしょうか。

 

たまたまやってみた仕事が性に合ったので、ずっと続けたという人は少なくないでしょう。真理子さんもそういった、数多い中の1人なのです。コロナさえなければ、近い将来熟女風俗に移って、そこで頑張ったはずなのです。

 

誰にも迷惑をかけることなく、平穏に生きていけるはずでした。しかし、コロナのせいで真理子さんの人生は、大きく歯車が狂ってしまいました。そういう人が、日本中に何百万何千万といます。真理子さんのように、自分の力でしっかり生きようとしている女性が、普通に生きられる当たり前の世の中に、1日も早く戻って欲しいものです。